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エジンバラ演劇祭2006-3
- 2006年11月2日 22:48
- 中西理
◎上演数1800の巨大フェスティバル エジンバラ・フリンジは劇場で選ぶ
中西理(演劇コラムニスト)
今回からはエジンバラフェスティバルズのもうひとつの中心であるフリンジフェスティバル(The Edinburgh Festival Fringe )について紹介してみたい。
まず、最初に特筆すべきことは巨大(huge)としかいいようのないその規模である。
ゴキブリコンビナート「アンドロゲン・レインボー」
- 2006年10月13日 11:03
- 西村博子
◎不条理を引き受け しぶとく生きる 崩壊寸前空間を最大限に生かす知恵
西村博子
ゴキブリコンビナートを私はゴキコンと呼んでいる。ゴキ根、の意である。
人間はゴキブリを見かけると立ちどころに叩き潰す。いたるところにゴキブリホイホイもしかけておく。だが、それはなぜ? ひとに聞いてみたらゴキブリはバイ菌を運ぶからだという。ほんとにそうなのだろうか? 人間がバイ菌を培養し、放置しておくから、その上を歩いたゴキブリの足についてることもある、というに過ぎないのでは? ゴキブリの立場に立てば尚さらのこと、なぜ抹殺されなければならないか全く理解できないにちがいない。
エジンバラ演劇祭2006 - 2
- 2006年10月13日 08:36
- 中西理
◎ナンセンスなコントシーンで見せる「死」 Anthony Nielsonの「Realism」
中西理(演劇コラムニスト)

「Realism」の舞台から(筆者撮影)
国際フェスティバルのもうひとつの特徴は毎年、若手の劇作家に新作を委嘱し、ワールドプレミアで上演することだ。今年見たなかではスコットランドのPlaywrite(劇作家)・Directer(演出家)であるAnthony Nielson(アンソニー・ニルソン)の新作をNational Theatre of Scotland が上演した「Realism」(Royal Lycem Theatre)がそういう舞台であった。よく出来てはいるが保守的な舞台が目立つエジンバラ演劇祭の演目のなかでは、これは非常に斬新で面白かった。
エジンバラ演劇祭2006 - 1
- 2006年10月5日 22:41
- 中西理
◎リヨン・オペラ座のブレヒト=クルト・ヴァイル2本立てが白眉
中西理(演劇コラムニスト)

エジンバラの夜景(筆者撮影)
世界最大の演劇フェスティバル。そう称されるエジンバラ演劇祭だが、日本では意外とその実態は知られていないように思われる。毎年、夏休みをとってエジンバラ詣でを始めてから5年目になるのだが、今年も8月に約10日間同地に滞在、ダンス、演劇など40本の舞台を観劇してきた。それをこれから何度かにわたって、レポートしていくことにしたい。
プレイバックシアターらしんばん「プレイバックシアター」
- 2006年8月24日 08:35
- 西村博子
船のクレーンが旧江戸川を横切る高圧送電線にぶつかって首都圏139万か所が停電、交通機関もストップ。私は今朝、集合時間に遅れたと自分のことから話し始め、あなたは、この地下劇場に来るまでにどんなことがありましたか、どんなことを思いましたかと客席に発言を促していく。 “コンダクター”羽地朝和の巧みな誘導に、え~と……と、観客の私も思わず朝からの自分をいっしょうけんめい思い出そうとしていた。初めて接した「プレイバックシアター」である。
演劇人集団☆河童塾「かっぱ版・かぜの又三郎」
- 2006年8月24日 08:23
- 西村博子
もうちょっと。もうちょっとで、もっともっといい芝居になったのに。惜しいと思った。「認知症をテーマに、老いることの意味と、心のなかの迷路を描いて……」というキャッチコピーも、時折り新聞の社会面を賑わすニュースほどにしか心を惹かず、損したかも知れない。これは、とくに認知症を病む誰かの話でなく、敗戦や原爆はおろか、きのう何食べたっけ、あの人の名、なんだっけ、何でもかんでも忘れて毎日を過ごしている今の私たち自身の話――になるはず――だったから、である。
ポかリン記憶舎「煙の行方」
- 2006年8月19日 00:49
- 中西理
◎「存在の演劇」というフィールド 新たな演劇の地平が立ち現れてきた
中西理(演劇コラムニスト)
1990年代半ば以降の日本現代演劇を振り返ると、群像会話劇の形式でその背後に隠れた人間関係や構造を提示する「関係性の演劇」が大きな流れを作ってきた。平田オリザや岩松了、宮沢章夫らがその代表である。2000年以降それを凌ぐ大きな流れをつくっていくのが「存在の演劇」である。「舞台上の俳優ならびにその関係性が醸し出す空気をただ見せていく」というもので、明神慈もそのひとりである。
劇団 山縣家「ホームビデオ」
- 2006年8月11日 00:48
- 中野成樹
◎創作と上演の関係について考えたくなってきた
中野成樹(中野成樹+フランケンズ主宰)
横浜は鶴見に暮らすある一家。父と母と息子が二人。父母は自営業をいとなんでいる。父は今年のはじめに体を壊し、入院し家族を心配させたが無事退院、日常に戻った。母は家事をこなし仕事をこなし、たまにバイトもしてるとか。息子二人は双子なのだが、二卵性なので顔はあまり似ていない。兄は最近家を出て実家の近所で暮らしている。弟はまだ実家にいる。二人ともいわゆる就職はしていない。まあ、ごく普通の家族である。劇団山縣家とは、つまりそんな人々で成り立っている。こんな言葉があるかないかは知らないが、家族劇団である。「家族のような」でもなく、「もはや家族だ」でもなく、正真正銘ただの家族である。そして劇団でもある。家族でわいわいとアイディアを出し合い、いちおう父が作・演出の総まとめ。90年代後半より一・二年に一本のペースで作品を発表している。
第1回百万ウォン演劇祭(韓国)
- 2006年8月4日 18:13
- 西村博子
◎各都市劇団が巡演する壮大な企画 来年からAlice Festivalと交流へ
韓国はソウルの「百万ウォン演劇祭」。そのシンポジウムに招かれて久しぶりにソウルの大学路(テハンノー)に行ってきた。「百万ウォン演劇祭」とは、6月6日から8月13日まで、毎週、ソウルをはじめ韓国各都市からやってくる10劇団が順に公演していく、なるほどなあ、日本でもできたらどんなに素敵だろうと思わず夢見てしまうようなオルタナティブ演劇祭だ。組織づくりの中心になったの朴章烈/パク・ジャンヨル氏(委員長)。今年第1回。これから毎年開催されていくのだという。
劇団鹿殺し「SALOMEEEEEEE!!!」
- 2006年6月12日 22:24
- 西村博子
予感に満ちた混沌の中からまだ何とも知れぬ、何か魅力的なものが、むくむくと立ち上がってくる――その瞬間に立ち会えることがオルターネイティブ・シアターを観るものの最高の幸せ、と私は思っているのだが、今回の丸尾丸一郎脚本・演出「SALOMEEEEEEE!!!」は、まさにそれであった。
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