d’UOMO ex machina 「William ShakespeareのAntonius & Cleopatra、あのひあなたはあのかわは」

◎未完成でもよい、血の出るような鮮烈さを観よ  田口アヤコ(演劇ユニットCOLLOL主宰、演出家/劇作家/女優)  GWの終わりに、面白い舞台作品を観た。  団体名「d’UOMO ex machina」は「ど … “d’UOMO ex machina 「William ShakespeareのAntonius & Cleopatra、あのひあなたはあのかわは」” の続きを読む

「キレなかった14才 りたーんず」

「キレなかった14才 りたーんず」、あるいは演劇の再起動 柳沢望 1.「りたーんず」の企画趣旨 2009年4月16日から5月6日まで開催された「キレなかった14才りたーんず」(以下、「りたーんず」と呼ぶ)は、1982年に … “「キレなかった14才 りたーんず」” の続きを読む

河村美雪+伊東沙保+岸井大輔「play away」

◎複数的な創造プロセスを切り出すパフォーマンス 柳沢望 様々な舞台芸術を見続けてきて、良い舞台を見たときだけに生まれてくる、特有の感覚が私にはある。 それは、舞台の空間がしんと静まり返り、時間の感覚がどこまでも透明になっ … “河村美雪+伊東沙保+岸井大輔「play away」” の続きを読む

青年団「東京ノート」(パリ公演)

◎私の人間関係の糸を舐める  田口アヤコ(演劇ユニットCOLLOL主宰)  青年団『東京ノート』公演を、パリ・ジュヌビリエ国立演劇センターにて観る。なぜわざわざ旅に出かけた先で、東京でも観ることが可能な日本語の演目を観る … “青年団「東京ノート」(パリ公演)” の続きを読む

toi presents 「あゆみ」

◎演劇の「交換可能性」と「単独性」 松井周(サンプル主宰、劇作家・演出家・俳優) 「私はどこにでもいる他の誰かと変わらないありふれた存在だ」という感覚は、誰でも感じられることのように思える。これを仮に「交換可能性」と呼ぶ … “toi presents 「あゆみ」” の続きを読む

神村恵「間隙」-POTALIVE 駒場編Vol.2『LOBBY』

◎定規となった身体、測ることで生まれる時空  木村覚(ダンス批評)  この夏は、「生粋の」とでも形容するべきダンサーたちの公演をたて続けに見たという印象がある。黒沢美香と木佐貫邦子とが競演した『約束の船』。昨日(9/16 … “神村恵「間隙」-POTALIVE 駒場編Vol.2『LOBBY』” の続きを読む

#5.ポタライブの『界』/そして『museum』を抜け出て

 今春、散歩しながら見る演劇「ポタライブ」の新作2本がアゴラ劇場の「冬のサミット」参加作として上演された。作演出は岸井大輔。舞台となったのはアゴラ劇場がある駒場周辺と、アトリエ春風舎がある小竹向原駅周辺。2つの町からドラ … “#5.ポタライブの『界』/そして『museum』を抜け出て” の続きを読む

COLLOL「きみをあらいながせ~宮澤賢治作「銀河鉄道の夜」より」

◎主題と変奏のシフトで複数化された物語 中村昇司(雑誌編集者) きみをあらいながせ。 そのタイトルを聞いて、おかしな言葉だな、と思った。主体と客体がねじれているような違和感がある。きみをあらいながす、のであれば丸く収まっ … “COLLOL「きみをあらいながせ~宮澤賢治作「銀河鉄道の夜」より」” の続きを読む

鈴木忠志演出「シラノ・ド・ベルジュラック」「イワーノフ/オイディプス」

鈴木忠志演出「シラノ・ド・ベルジュラック」「イワーノフ/オイディプス」 ◎筒井康隆を読むように鈴木忠志を観よ 田口アヤコ(演劇ユニットCOLLOL主宰) 新国立劇場にての鈴木忠志氏演出の3作品連続上演。 16年ぶりの東京 … “鈴木忠志演出「シラノ・ド・ベルジュラック」「イワーノフ/オイディプス」” の続きを読む